FacebookにTwitter、InstagramにYouTube。
SNSを使って、手軽に情報を発信できる時代になっています。
でも、それぞれの特徴って把握してますか?
ビジネスに利用するのであれば特に、特徴を把握した上で、目的に適したものを使うのがかしこい方法です。
この記事では、それぞれのSNSの特徴について説明します。
SNSごとの特徴
(1)Facebook
①投稿の特徴
記事の特徴としては、文章のほか、画像や動画の投稿にもすぐれています。
文章の文字数に制限がないため、伝えたいことをじっくり書き込むことができます。
②投稿の広まり方
Facebookは、実名での登録が原則です。
そのため、基本的には現実の世界での知り合いへの情報発信の手段です。
まったく知らない人が、直接フォローしてくれるようになるというのは難しいです。
ただし、「シェア」機能によって、自分の友達を経由して、自分の知らない人に記事を見てもらえることはあります。
自分の友達になっている人が記事をシェアしてくれることによって、その友達のさらに友達にも記事が配信されるという仕組みです。
ただし、なんでもかんでもシェアしてもらえるわけではありません。
Facebookでは、質の高い記事がシェアされやすい傾向があります。
これは友達に迷惑をかけたり、自分の印象を悪くしたりするのを気にしてのことでしょう。
このあたりは、現実の人間関係が基本にあるFacebookの特徴といえます。
③利用者層
幅広い年代で利用されています。
④ビジネスでの利用
ビジネスに利用する人に向けて、「Facebookページ」というサービスが用意されています。
Facebookページには、記事の投稿のほか、広告を出す機能などがあります。
Facebook広告は、年齢や性別、関心などで広告を出す対象をしぼり込めることが特徴です。
少額から始められますので、インターネット広告のとっかかりとして使ってみることができます。
その代わり、個人アカウントの友達申請のような機能はなく、自分から直接的に相手とつながることはできません。
記事を読んで「いいね」をしてくれた人に限って、フォローしてもらうように案内を出すことができます。
そこで、フォローしてくれる人を増やすには、
・広告を使う。
・記事を自分の個人アカウントでシェアして、個人アカウントの友達に見てもらう。
・直接会った人に、ページの案内をする。
という方法を取ることになります。
(2)Twitter
①投稿の特徴
記事(ツイートと言います)の特徴としては、文章のほか、画像の投稿にもすぐれています。
ただし、文章の文字数が140文字までと決まっていますので、伝えたいことを絞り込んで書く必要があります。
②投稿の広まり方
自分のツイートをフォローしてもらい、さらにその人に「リツイート」してもらうことで広がっていきます。
リツイートとは、Facebookのシェア機能のようなものです。
Bさんが、Aさんのツイートをフォローしているとします。
AさんのツイートをBさんがリツイートすると、Bさんをフォローしている人にも、Aさんのそのツイートが配信されます。
TwitterはFacebookとちがって、知らない人どうしのつながりが多くなります。
また、実名でなくても利用できます。
そのため、気に入ったツイートであれば、他人を気にせず積極的にリツイートされる傾向があります。
質の高さは、それほど求められていません。
③利用者層
10代、20代が中心です。
④ビジネスでの利用
注意してほしいのは、テキストが短い分、投稿する数が多くなる傾向にあることです。
ですので、フォローする側からすると、すべての投稿に目をとおせるわけではありません。
ビジネスに利用するのであれば、投稿する側も、そのことを頭に入れておく必要があります。
(3)Instagram
①投稿の特徴
Instagramは、写真がメインです。
文章も150文字まで書くことができますが、あくまでも写真の補足のような形で使われます。
②投稿の広まり方
インスタグラムは、#(ハッシュタグ)をたどって広がるという特徴があります。
たとえば、ある投稿に「#インテリア小物」というハッシュタグがついていたとします。
このハッシュタグをタップすると、同じように「#インテリア小物」のハッシュタグをつけている写真がズラッと表示されます。
もしあなたも「#インテリア小物」で投稿していれば、その中に表示されます。
目にとまれば写真を見てもらうことができますし、継続的なフォローにつながることもありえます。
このように、ハッシュタグを経由して、知らない人にも自分の投稿を見つけてもらうことができるというわけです。
③利用者層
20代、30代が多く、とくに女性が多いのが特徴です。
④ビジネスでの利用
ビジネスでの利用法としては、商品の写真を#をつけて投稿し、#経由で知ってもらうことです。
ですので、新規のお客さんを呼び込むのに有利なメディアと言えます。
(4)YouTube
①投稿の特徴
投稿は、動画です。
文章で説明を追加することもできます。
動画の強みは、情報量です。
サービスの実演をしてみたり、ホワイトボードに図を書きながら説明したり。
文章では届けられない情報を届けることができます。
②投稿の広まり方
YouTubeは、関連動画から広がっていくという特徴があります。
YouTubeで動画を見ると、その横に関連動画のリストが表示されます。
その中に表示され、目にとまれば、見てもらうことができます。
「この人の動画はおもしろい」とか「役に立つ」と認識してもらえれば、チャンネル登録をしてもらうこともできます。
そうすると、新しく自分の動画を投稿したときに、チャンネル登録者に通知が届きます。
Googleの検索結果で上位に表示されるのも、YouTubeの特徴です。
③利用者層
幅広い年代で、利用されています。
利用率も高いのが特徴です。
④ビジネスでの利用
商品の使い方やサービスを実際に見てもらうことで、新規のお客さんの獲得に活用することができます。
商品を買った後のメンテナンスの方法を説明したりすれば、アフターサービスを充実させることもできます。
こちらは、リピート客を増やすのに活用できます。
最大の活用法は、自分自身が出演することです。
容姿はもちろん、人柄も伝えることができます。
それによって、信用と安心感、そして親近感を感じてもらうことができます。
LINEについて
LINEは、SNSというよりメッセージングアプリに分類されることが多いです。
しかし、利用している人も多いと思いますので、簡単にふれておきたいと思います。
(1)個人アカウント
個人アカウントでのLINEは、知り合いどうしの手軽な連絡手段という位置づけです。
幅広い年代で利用されています。
なお、商用利用は禁止されていますので、注意してください。
(2)LINE@
ビジネスで利用する場合は、LINE@になります。
これは、あらかじめ「友だち」として登録してもらった人に対して、メッセージを送るサービスです。
来店してくれたお客さんに案内するなどして、友だちに追加してもらうところから始まります。
LINE@では、メッセージのほか、クーポンを送ったり、質問を受けたりすることもできます。
ですので、新規客の呼び込みではなく、リピートしてもらうのに適したメディアです。
無料で利用できるプランと有料のプランがあり、配信できる人数や投稿できる回数に差があります。
SNSに共通した注意点
SNSは、誰でも無料で利用できる情報発信の手段です。
手軽に使えるというのは大きなメリットです。
しかし、ひとつ、どのSNSにもあてはまる大きな注意点があります。
それは、あくまでもサービスを「使わせてもらっている」立場であるということです。
したがって、サービスの運営側の都合によって、突然のルール変更や、サービスの終了という事態もありえます。
実際に、Facebookのグーグル版と言える“Google+”は、2019年4月でサービスが終了されました。
また、無料だったサービスが有料になれば、利用者が激減することも予想されます。
特にビジネスで積極的に利用している場合には大きな痛手になりかねませんので、注意が必要です。
まとめ
まずは、それぞれのSNSが、どのような特徴を持っているのかを把握しましょう。
そのうえで、自分の目的に合わせてどれを使うのが効果的かを判断しましょう。
また、SNSはあくまでも、運営会社によって提供されているサービスです。
運営会社の方針に左右されることは、意識しておかなければいけません。
ビジネスで利用するのであれば、特に注意する必要があります。
ブログなどの自社メディアも含めた情報発信手段のうちのひとつと位置づけることが、かしこい使い方です。