広告で成果を出すためには、まず読んでもらわなければなりません。
読む側が、広告の中身を読むかどうかを何によって決めるかというと、“見出し”です。
思わず続きを読みたくなるような見出しをつけられるかどうかが、広告の成果に直結します。
それほど大事な見出しですので、広告作りのプロはしっかりと勉強します。
でも、プロでなければ、時間をかけて勉強している余裕はありませんよね。
「専門的に勉強しなくても、魅力的な見出しを書けないだろうか?」
ということで、
今回は、初心者でも魅力的な見出しを書けるようになる方法をお伝えします。
スワイプ・ファイルって知っていますか?
セールスの文章(セールスレター)を書く専門家であるセールスライターの人たちは、必ずと言っていいほど、あるツールを持っています。
それは、スワイプ・ファイルと呼ばれるものです。
スワイプ・ファイルとは何かといいますと、過去にいろいろな人が書いたセールスレターの中から、成果が上がったレターを集めたものです。
ちなみに販売されてもいます。
実は、セールスレターを書くライターのほとんどが、過去に誰かが書いて成果の出たセールスレターをまねして書いているというわけです。
(もちろん、丸パクリではありません。「型」をまねるというイメージです。)
そこで、広告の見出しを考えるときも、これと同じ方法をとれば手早く考えることができます。
広告の見出しを集める
具体的にどうするかというと、自分が思わず読んでしまった広告の見出しを集めておきます。
そして、それをまねして、見出しを作ります。
(もちろん、丸パクリはやってはいけません。)
たとえば、
「英語でこんな間違いしてない?」
という見出しを目にして、
「ん?どんな間違いだろう?」
と、思わず続きを読んでしまったとします。(きっと英会話教材の広告ですね。)
そういう思わず続きを読んでしまった見出しを記録しておきます。
そして、あなたが扱っている商品やサービスに使えないか考えてみます。
たとえば、あなたが扱っている商品がダイエットサプリであれば、
「ダイエットでこんな間違いしてませんか?」
というような見出しを考えることができますよね。
(広告文は、見出しに合わせる必要があります。この場合であれば、ありがちな間違いをいくつか挙げておいて、そこから商品の説明につなげていくような展開にすればよいですね。)
集めた見出しはテンプレートにする
集めた見出しは、エクセルで一覧表にしておくと便利です。
そうしておけば、広告を作るときには、その表の中から当てはまりがよいものを選んで使うことができます。
さらに使いやすくするためにやっておきたいのが、一般的な形になおしておくことです。
いわゆる“テンプレート”にするということですね。
さきほどの例の「商談でこんな間違いしてない?」であれば、
「○○でこんな間違いをしていませんか?」
という形で保管しておきます。
商品やサービスに合わせて「○○」を埋めればよい形にしておくということです。
こうしておけば、扱う商品が変わったり増えたりしても、その商品に合わせた見出しを考えやすくなります。
例文として、もともとの見出しも一緒に書いておけば、より使い方がわかりやすくなりますね。
集めた見出しはテンプレートと例文のセットにして、一覧表にまとめておきましょう。
どのような広告から見出しを集めればよいか
さて、広告の見出しを集めるとして、どのような広告から集めてくればよいのでしょうか?
ここでは、注意して見るようにするとよい広告の種類を2つ紹介します。
通信販売の広告
具体的には、広告の最後に「お申し込みはこちら」と書いてあるような広告です。
紙の広告であれば、申し込みハガキがついているようなものですね。
通信販売の広告は、読んだ人に、すぐに行動してもらうことを目的に作られています。
具体的には、サンプルや資料を請求してもらったり、商品を買ってもらったりですね。
そのためには、商品説明まで読んでもらわなければなりません。
そこで、どのような見出しをつければ中身まで読んでもらえるかについて、徹底的に研究されています。
見出しが気になって中身を読んでしまった広告があったら、その見出しを集めておきましょう。
通信販売のカタログを取り寄せるというのもひとつの方法ですが、実は、通販の広告はいろいろなところに入っていたりします。
大型の書店で本を買うと袋に入っていたり、BSやCSの放送局から届く毎月の番組案内と一緒に入っていたり。
通信販売の広告を見つけたら、見出しだけでも見るクセをつけるとよいですね。
思わずクリックしてしまった広告
インターネットを見ていると、ページの片隅に四角い枠に囲まれた広告が載っていることがありますよね。
フェイスブックにも広告が表示されます。
このような広告は、スペースが限られています。
そのため、商品やサービスの説明は別のWEBページが用意してあって、広告では説明ページへのリンクをクリックしてもらうことに集中しています。
人を引きつけることに特化した広告ということですね。
思わずクリックしてしまった広告があったら、その見出しを集めておきましょう。
まとめ
広告の中身を読んでもらうためには、見出しで引きつける必要があります。
広告のプロでない人が魅力的な見出しを作るには、
- 魅力的な見出しを集めておくこと
- それをまねして見出しを作ること
です。
テンプレートと例文のセットにして一覧表を作っておくと、使いやすくなります。
ただし、繰り返し言いますが、丸パクリはダメですよ。