喫茶店にコーヒーチケットってありますよね。
よくあるのは、10杯分のお金で11杯分のチケットが買えるというタイプです。
お客さんのメリットは、すぐわかりますよね。
1杯分トクするという話です。
では、お店側のメリットってなんでしょうか?
1杯分プレゼントしてまでチケットを売るからには、なにかメリットがあるはず。
コーヒーチケットのような、いわゆる “回数券” を売るメリット。
あなたは、いくつ思いつきますか?
コーヒーチケットを売る4つのメリット
1.ライバル店に行かれることを防げます
お客さんは、どうせ喫茶店に行くなら、チケットを持っているお店に行きますよね。
ですので、ほかの喫茶店にお客さんが流れてしまうことを防げます。
チケットを持っていなかったら、そもそも5回ぐらいしか来てくれないかもしれません。
それならば、1杯分をプレゼントしてでも、11回 来てもらった方が利益も増えると計算しているわけです。
お客さんは料金を前払いしています。
ですので、回数券には非常に強力なリピート効果があります。
2.コーヒー以外のものも注文してもらえることがあります
リピートしてもらうことは、単にコーヒーが11杯、売れるだけとは限りません。
ときには、コーヒーと一緒にケーキも注文してもらえるかもしれません。
そうすれば、売上アップにつながりますね。
何回もかよってもらっているうちに、利益の大きい食事もしてもらえるかもしれません。
リピートしてもらうことで、ほかの商品やサービスへの波及効果も期待できます。
3.10杯分の料金が確実に手に入ります
11杯分のチケットを買ってもらっても、お客さんは10回も来ないことがありえます。
転勤や引っ越しで遠くに行ってしまったり。
あるいは残念ながら、ほかの店に行くようになったのかもしれません。
そんな場合でも、チケットを買ってもらっていれば、(うしろめたい気はするかもしれませんが)10杯分の料金が手に入っています。
実際の商品の提供にかかわらず、チケットを販売した時点で収入の全額を確保できます。
4.資金繰りが助かります
10杯分の料金を前払いでもらえるというのは、資金繰りの面でもメリットがあります。
週に3回コーヒーを飲みにくる人なら、10杯分の現金が入ってくるのに、ほぼ1ヶ月かかります。
この人にコーヒーチケットを買ってもらえば、1ヶ月かかるはずの現金が、最初の1日でいっきに手に入るわけです。
資金繰りがずいぶん助かりますよね。
まとめ:回数券の効果はリピートだけではありません
コーヒーチケットのような、いわゆる“回数券”のメリットをまとめると、次の4つです。
- リピートしてもらえます。(しかも強力)
- ほかの商品やサービスの売上にもつながります。
- 券が使われなくても収入が確保できます。
- 資金繰りが助かります。
リピートを増やすのであれば、ポイントカードやクーポンという方法もあります。
でも、それらに比べて回数券は、料金を前払いしているのでリピート効果が強力です。
さらには、資金繰りの面でもメリットがあります。
比較的 安い値段で、くりかえし買ってもらえる商品やサービスを扱っているなら、、、
“回数券”をとり入れることを考えてみてはいかがでしょうか。