競合先がどこかを把握しておくことは、ビジネスを組み立てる上で大事なことです。
自分の商品が、何と比べられているのかということですね。
それによって、アピールすべきポイントが変わってきます。
でも、自分があつかっている商品ばかりを見ていると、意識すべき競合先を見落としてしまう可能性があります。
実際に、わたしがサラリーマン時代に販売していた住宅用太陽光発電でも、意外な競合先がありました。
それが何だったか、わかりますか?
太陽光発電の競合先は?
太陽光発電の販売で私が考えていた競合先は、太陽光発電の販売業者です。
ごくごく普通の発想ですね。
もちろん、そことは比べられます。
しかし、あるとき、意外な競合先があることがわかりました。
それは、“車”です。
「まとまったお金を使うのであれば、何に使うのがよいか。」
という観点で比べているお客さんがいたのです。
太陽光発電と車ですので、商品はまったく違うものです。
でも、“高額”という共通点によって競合になってしまったのです。
「同じジャンルの商品をあつかっているところだけが競合ではない」
ということに気づいた経験です。
スターバックスの競合先は?
同じことは、ほかの商品でも言えます。
たとえば、スターバックス。
競合先としてすぐに思いつくのは、ドトールコーヒー、タリーズコーヒーなどですよね。
愛知県ならコメダ珈琲とかです。
いわゆる“喫茶店”ですね。
商品のジャンル(コーヒー)から考えれば、そうなります
でも、それがすべてでしょうか?
店内を見かけると、ほかの目的で来ている人も見かけます。
中でも、よく見るのが
・勉強している人
です。
この人たちの競合先は喫茶店だけでしょうか?
そんなことはありません。
・図書館
も競合になりますよね。
もはやコーヒーは関係なくなっています。
やはり、同じジャンルの商品を取り扱っているところだけが競合ではないということです。
まとめ:競合先の考え方
競合先がどこかを考えるときは、直接的な競合先として
「同じ商品を扱っているところ」
を考えるのはもちろんです。
でも、それだけではなく、間接的な競合先として
「お客さんが何を求めているか」
という視点で考えることも大事です。
これは、売る側が自分で考えていても限界があります。
直接お客さんと対話ができる仕事であれば、実際に聞いてみるのが一番です。
直接の対話ができない仕事であれば、アンケートをとるなどして、お客さんに聞いてみることをオススメします。
気づいていなかった競合先がわかれば、逃していたお客さんを呼び込むことにもつながりますよ。