講座やセミナーを作るとき、どんな順番で内容を伝えればよいのでしょうか?
伝えたいことは決まっていても、どこから説明すればよいのか。
どんな順番で話せば理解してもらいやすいのか。
なかなか、構成がまとまらないこともあるかもしれませんね。
そんなときに知っておいてほしい、1つの構成があります。
それは、「Why → What → How → What if」 という構成です。
これは、教育学者のバーニス・マッカーシーが提唱した「4MAT(フォーマット)」という学習モデルに基づくもの。
4つの学習プロセスを取り入れることで、受講者が学びを深めやすい講座になります。
この記事では、4MATの4つの要素と、それを活用した講座・セミナーの構成についてお伝えします。
学習を深める4つの要素
4MATでは、学習を4つの問いから考えます。
1.Why(なぜ?)
「なぜ、それを学ぶ必要があるのか?」ということです。
人は、学ぶ理由や目的がわからないと、なかなか興味を持てません。
そこで、まずは学ぶことの必要性や、学ぶことで得られるメリットなどを伝えます。
「それなら学んでみたい!」と思ってもらうことが目的です。
2.What(何?)
「それは何なのか?」ということです。
ここでは、学ぶ内容の基本的な知識や理論、仕組みなどを説明します。
どのような考え方なのか、なぜそうなるのか、全体としてどのような仕組みになっているのか。
そういったことを理解してもらう段階です。
3.How(どうやって?)
「どうすればできるのか?」ということ。
いわゆる「ハウツー」です。
知識や仕組みを理解したら、次は実際に使えるようになることが必要です。
そこで、具体的な方法や手順、実践の仕方などを説明します。
実際にやってみるワークなどを取り入れるのもよいでしょう。
4.What if(もし~したら?)
「学んだことを実際に使ったらどうなるか?」「別の場面ではどう応用できるか?」ということです。
学んだ方法を、自分の場合に当てはめて考えたり、別の状況で活用する方法を考えたりします。
単に方法を覚えるだけでなく、自分で使いこなせるようになることを目指す段階です。
4-2.Example(事例)
4MATには含まれていませんが、What if の段階で、具体的な活用事例を紹介するのも効果的です。
実際にどのように使われているのかを知ることで、自分でも活用するイメージが湧きやすくなります。
* * *
この4つの要素を並べて、「Why → What → How → What if」の流れを作ることで、伝わりやすい講座の構成ができあがります。
4つの要素を取り入れた講座の構成の例
では、この4つの要素を、実際の講座にどのように取り入れればよいのでしょうか?
例えば、「文章で売る方法」を教える講座を考えてみましょう。
1.Why:なぜ文章で売る方法を学ぶ必要があるのか?
まずは、文章で売る方法を学ぶ理由を伝えます。
例えば、
- 営業トークが苦手でも、商品・サービスを売れるようになる。
- 文章なら、伝える内容をじっくり考えて準備できる。
- 文章を使った仕組みを作れば、毎回同じ説明を繰り返す必要がなくなる。
といったことですね。
「それなら自分も学んでみたい!」と思ってもらうことが目的です。
2.What:文章で売るとは、どんな方法なのか?
次に、文章で売る方法の全体像や仕組みを説明します。
例えば、
- 文章で売るとは、どのような方法なのか?
- 対面でのセールスとは、何が違うのか?
- どのような流れで、商品購入につなげるのか?
といったことです。
ここでは、細かな手順よりも、まず全体の仕組みを理解してもらいます。
3.How:どうすれば文章で売れるようになるのか?
続いて、具体的な方法、ハウツーを説明します。
例えば、
- セールスレターの構成の作り方
- 商品の魅力を伝える文章の書き方
- 見込み客を商品購入につなげる仕組みの作り方
といったことですね。
実際に文章を書くワークを取り入れてもよいでしょう。
4.What if:学んだ方法をどう活用・応用するか?
最後に、学んだことを実際に活用することを考えてもらいます。
例えば、
- 自分の商品なら、どのようなセールスレターを書けばよいか?
- 高額商品を販売する場合には、どのように応用できるか?
- 複数の商品を扱っているなら、どこを変えればよいか?
といったことです。
また、文章を使って商品を販売している具体的な事例(Example)を紹介するのもよいでしょう。
実際の活用例を見ることで、自分のビジネスに取り入れるイメージが湧きやすくなります。
まとめ
講座やセミナーの構成を考えるときには、次の4つの要素と流れを意識してみてください。
- Why:なぜ学ぶ必要があるのか?
- What:それは何なのか?
- How:どうすればできるのか?
- What if:どう活用・応用できるのか?
学ぶ理由を知り、何かを理解し、方法・手順を知り、実践・応用を考える。
この流れを取り入れることで、受講者が学びを深めやすい講座を作ることができます。
講座の基本的な構成の1つとして、この流れを頭に入れておくと役に立ちますよ。

